Research topics | 研究テーマ

大規模複雑システムの重要ノードを特定する手法

電力ネットワークや自律移動ロボット群,感染症の伝播現象など,大規模なシステムは膨大な数のノードが相互に影響を与え,時間とともにその状態を変化させていきます. その状態を正確に把握したり,望ましい状態に導いたりするためには,どこかのノードを観測したり,外部から働きかけて状態を変化させる必要があります. このとき,重要なノードがどこにあるか特定できれば,観測や制御のための資源を有効に活用することができます. 「重要さ」を何で測るべきか? 大規模システムに対して現実的な計算量で重要ノードを特定できるか? といったトピックを研究しています.

少ない手数で制御する最適化手法

フィードバック制御は,対象を絶え間なく観測し,制御入力を印加するものですが,コストが掛かりすぎます. 制御対象の状態がほぼ変化していないような,重要でない場面では観測や入力を省略してもよいはずです. 適度にサボれば,省エネルギーで装置も長持ちします. これを実現するために,イベントトリガ制御の枠組みで,スパース制御と最適制御を組合せた制御手法を考案しています.

ヒトの制御行動のモデル化・解析

自動車の運転のようにヒトが介在するシステムは世の中に多数あります. ヒトが何かを制御するとき,なんとなく行う行動の裏には,どんな原理があるのでしょうか? 何を重要視視して制御しているのでしょうか? これを理解し,より違和感のないアシストや個人の好みに合わせた自動制御を目指します.